今回はジアルジア症について。
成犬ではまず症状が出ることは
ありませんが、免疫力の弱い子犬では
しばしば下痢などの消化器症状を示します。
通常の検便では検出されることが少なく
ELISA法のキットによって診断します。
子犬の30%程度が感染しており
他の回虫などの寄生虫よりも高い感染率です。
感染していても無症状であることもあり
環境変化などにより症状を示すこともあり、
子犬では通常の検便とともに検査
することをお勧めしています。
ジアルジア症/下痢
2020年2月4日 9:41 AM | カテゴリー : コラム
健康診断パック開催中。
しっかりパックは予約制です。
2020年1月4日 10:12 AM | カテゴリー : お知らせ
今回は猫のヘモプラズマ症について。
猫のヘモプラズマはマイコプラズマの一種で
赤血球の表面に感染し貧血を起こす病気です。
症状は元気・食欲低下、発熱、貧血、黄疸など。
血液検査では溶血性貧血、高ビリルビン血症となります。
治療は適切な抗生物質の投与で行います。
症状が回復した後もキャリアになり、
再発を繰り返すこともあるので
注意が必要です。
猫ヘモプラズマ症/マイコプラズマ/猫/貧血/黄疸
2019年11月5日 10:44 AM | カテゴリー : コラム
犬パルボウイルス感染症について。
犬パルボウイルスは糞便、吐物に
ウイルスが排出され、口や鼻から摂取する
ことにより感染します。
熱や消毒にも強く、環境中で数か月間
感染力を維持し、人の衣服などによっても
感染が広がります。
症状は激しい下痢と嘔吐を起こし、時に
死に至る病気です。
野生動物にも感染するため、しっかりと
ワクチンにより予防することが重要です。
犬パルボウイルス感染症
2019年5月14日 12:15 PM | カテゴリー : コラム
5月~12月までフィラリア予防
シーズンがスタートしています。
フィラリア予防時にはまず血液による
フィラリア検査が必要です。
フィラリア検査と一緒に健康診断ができる
パックも実施しています。
2019年5月8日 5:34 PM | カテゴリー : お知らせ
甲状腺ではホルモンを作ります。
甲状腺ホルモンは活動性を高めるホルモンで
主に “やる気” に関与しています。
甲状腺が炎症や萎縮によって機能が低下すると
甲状腺ホルモンが少なくなり、
甲状腺機能低下症となります。
無気力、よく寝る、元気がない、
湿疹や脱毛といった皮膚症状などを起こします。
診断はT4、fT4、TSHといった
ホルモンの測定により行います。
中高齢の犬に多い病気ですので、
健康診断でホルモンを測定することも
非常に有用です。
甲状腺機能低下症/T4/fT4/TSH
2018年7月31日 11:10 AM | カテゴリー : コラム
アジソン病は副腎皮質ホルモンの分泌が
低下する病気です。
副腎皮質ホルモンにはグルココルチコイドと
ミネラルコルチコイドがあり、
これらのホルモンが低下することによる
症状を示します。
猫ではほとんど見られず、犬に多い病気で、
食欲不振やしばしば元気がなくなる、
嘔吐や下痢といった症状がありますが、
特異的ではなくさまざまな症状があり、
特にストレス下にてコルチコイドの
要求量が上がった際に症状を示します。
血液検査では低ナトリウム、高カリウムや
低血糖が起きますが、実際には正常値である
ことも多く、ACTH刺激試験による
コルチゾールを測定しないと
診断できないことが多いです。
診断された場合は一生コルチコイドの投与が
必要ですので薬を切らさないようにしてください。
アジソン病/ACTH刺激試験/副腎
2018年7月17日 9:50 AM | カテゴリー : コラム
今回は糞便検査の話。
検便というと「寄生虫」を
調べる検査というイメージですが
実際にはそれ以外に多くの情報があります。
肉眼的な色や臭いや硬さの確認から、
顕微鏡によるタンパク質、糖、脂肪
などの消化状態の確認、
細菌のチェックにより、通常検出されない
ラセン菌や芽胞菌がでていないかなど
たくさんのことが確認できます。
仔犬、仔猫の時には寄生虫がいることが
多くありますので、何度か検便する必要が
ありますし、大人になってからも
吐いたり、下痢したりといった胃腸症状が
ある場合は、必ず検便をすることが
重要ですので、診察の際に便をご持参
いただくことをおススメいたします。
検便/糞便検査/寄生虫/消化器症状/らせん菌/芽胞菌
2018年6月22日 10:05 AM | カテゴリー : コラム
今回は鉤虫症について。
犬、猫の消化管内に寄生する
寄生虫で感染すると胃腸症状や
痩せるといった症状がでることが
あります。
感染は親から胎盤や乳汁によって
感染しますが、虫がいる土から
口や皮膚を介して感染することも・・・。
糞便中に卵を排出し、土壌内で成長して
環境中から何度も感染を
繰り返すこともあります。
実際には寄生していてもほとんど
無症状ということもありますので、
定期的な検便や定期的な虫下しを
おすすめしています。
寄生虫/鉤虫/胃腸症状
2018年5月9日 10:17 AM | カテゴリー : コラム