犬ジアルジア症

今回はジアルジア症について。

成犬ではまず症状が出ることは

ありませんが、免疫力の弱い子犬では

しばしば下痢などの消化器症状を示します。

通常の検便では検出されることが少なく

ELISA法のキットによって診断します。

子犬の30%程度が感染しており

他の回虫などの寄生虫よりも高い感染率です。

感染していても無症状であることもあり

環境変化などにより症状を示すこともあり、

子犬では通常の検便とともに検査

することをお勧めしています。

 

ジアルジア症/下痢

健康診断パック

2020年末年始_page-0001

健康診断パック開催中。

しっかりパックは予約制です。

猫ヘモプラズマ症

今回は猫のヘモプラズマ症について。

猫のヘモプラズマはマイコプラズマの一種で

赤血球の表面に感染し貧血を起こす病気です。

症状は元気・食欲低下、発熱、貧血、黄疸など。

血液検査では溶血性貧血、高ビリルビン血症となります。

治療は適切な抗生物質の投与で行います。

症状が回復した後もキャリアになり、

再発を繰り返すこともあるので

注意が必要です。

 

猫ヘモプラズマ症/マイコプラズマ/猫/貧血/黄疸

犬パルボウイルス感染症

犬パルボウイルス感染症について。

犬パルボウイルスは糞便、吐物に

ウイルスが排出され、口や鼻から摂取する

ことにより感染します。

熱や消毒にも強く、環境中で数か月間

感染力を維持し、人の衣服などによっても

感染が広がります。

症状は激しい下痢と嘔吐を起こし、時に

死に至る病気です。

野生動物にも感染するため、しっかりと

ワクチンにより予防することが重要です。

 

犬パルボウイルス感染症

フィラリア予防スタート

5月~12月までフィラリア予防

シーズンがスタートしています。

フィラリア予防時にはまず血液による

フィラリア検査が必要です。

フィラリア検査と一緒に健康診断ができる

パックも実施しています。

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甲状腺機能低下症

甲状腺ではホルモンを作ります。

甲状腺ホルモンは活動性を高めるホルモンで

主に “やる気” に関与しています。

甲状腺が炎症や萎縮によって機能が低下すると

甲状腺ホルモンが少なくなり、

甲状腺機能低下症となります。

無気力、よく寝る、元気がない、

湿疹や脱毛といった皮膚症状などを起こします。

診断はT4、fT4、TSHといった

ホルモンの測定により行います。

中高齢の犬に多い病気ですので、

健康診断でホルモンを測定することも

非常に有用です。

 

甲状腺機能低下症/T4/fT4/TSH

 

アジソン病

アジソン病は副腎皮質ホルモンの分泌が

低下する病気です。

副腎皮質ホルモンにはグルココルチコイドと

ミネラルコルチコイドがあり、

これらのホルモンが低下することによる

症状を示します。

猫ではほとんど見られず、犬に多い病気で、

食欲不振やしばしば元気がなくなる、

嘔吐や下痢といった症状がありますが、

特異的ではなくさまざまな症状があり、

特にストレス下にてコルチコイドの

要求量が上がった際に症状を示します。

血液検査では低ナトリウム、高カリウムや

低血糖が起きますが、実際には正常値である

ことも多く、ACTH刺激試験による

コルチゾールを測定しないと

診断できないことが多いです。

診断された場合は一生コルチコイドの投与が

必要ですので薬を切らさないようにしてください。

 

アジソン病/ACTH刺激試験/副腎

 

 

検便(糞便検査)の重要性

今回は糞便検査の話。

検便というと「寄生虫」を

調べる検査というイメージですが

実際にはそれ以外に多くの情報があります。

肉眼的な色や臭いや硬さの確認から、

顕微鏡によるタンパク質、糖、脂肪

などの消化状態の確認、

細菌のチェックにより、通常検出されない

ラセン菌や芽胞菌がでていないかなど

たくさんのことが確認できます。

仔犬、仔猫の時には寄生虫がいることが

多くありますので、何度か検便する必要が

ありますし、大人になってからも

吐いたり、下痢したりといった胃腸症状が

ある場合は、必ず検便をすることが

重要ですので、診察の際に便をご持参

いただくことをおススメいたします。

 

 

検便/糞便検査/寄生虫/消化器症状/らせん菌/芽胞菌

お役立ちサイト

京都夜間動物救急センター

http://kyoto99.net/

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京都夜間どうぶつ診療所

http://nac-kyoto.com/

tel1

ペット保険「アニコム損害保険」

https://www.anicom-sompo.co.jp/

ogp

ペット保険「アイペット損保」

https://www.ipet-ins.com/

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大阪府立大学獣医臨床センター

http://www.vet.osakafu-u.ac.jp/hospital/

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京都市獣医師会

http://www.kyoto-shiju.or.jp/

京都市動物愛護センター

http://kyoto-ani-love.com/

カルーペット

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鉤虫症

今回は鉤虫症について。

犬、猫の消化管内に寄生する

寄生虫で感染すると胃腸症状や

痩せるといった症状がでることが

あります。

感染は親から胎盤や乳汁によって

感染しますが、虫がいる土から

口や皮膚を介して感染することも・・・。

糞便中に卵を排出し、土壌内で成長して

環境中から何度も感染を

繰り返すこともあります。

実際には寄生していてもほとんど

無症状ということもありますので、

定期的な検便や定期的な虫下しを

おすすめしています。

 

寄生虫/鉤虫/胃腸症状