犬のバベシア症

今回は犬の『バベシア症』について。

バベシア症はマダニによって媒介される

バベシア原虫の感染症です。

バベシア原虫は血液中の赤血球に寄生するため、

発症すると赤血球が壊されることによる

溶血性貧血が起こり、発熱や元気・食欲が落ちる

といった症状がでてきます。

診断は遺伝子診断を行わないとできない場合も多く、

また治療も効果が得られないことがあったり、

一度症状が治まっても再発を繰り返すことが

あり、命に関わる非常に怖い病気です。

一般的にマダニに48時間程度吸血される

ことにより感染するようなので、

しっかりマダニ予防をすることが重要です。

 

犬バベシア症/マダニ

遺伝子病セミナーに参加して

京都市獣医師会の学術講習会にて

『伴侶動物の遺伝子病について

~現在国内で流行している疾患を中心に~』

というテーマで遺伝子病の第一人者である

鹿児島大学の大和修先生にご講演いただきました。

ウェルシュコーギーの変性性脊髄症DM、

猫、柴犬のGM1ガングリオシドーシス、

ボーダーコリー、チワワ、ジャックラッセルなどの

神経セロイドリポフスチン症NCL、

アビシニアン、ソマリなどの赤血球ピルビン酸キナーゼ欠損症

などたくさんの遺伝子病についてご説明いただき、

また遺伝子病の発生を予防するため

大和先生が積極的に遺伝子病を減らすために

取り組んでおられる活動についてお話いただきました。

交配を考える場合には、遺伝子病の好発犬種である場合、

遺伝子検査をしっかりすることが重要です。

 

遺伝子病/かく動物病院/京都府京都市左京区

 

パピークラス開催

パピークラスの新しいお友達。

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ビションフリーゼのフランちゃん。

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フレンチブルドッグのべこちゃん。

ちょっとフランちゃんはべこちゃんに

押され気味ですが、仲良く遊べるように

なるといいですね!

 

 

フィラリア投薬期間スタート

フィラリアの投薬期間は

5月から12月です。

フィラリアの薬をまだお持ちでない方は

お早めにご来院ください。

一つでフィラリア、ノミ、マダニ、

腸内寄生虫まで駆虫できるネクスガード

スペクトラは評判が良いです。

 

おやつケースプレゼント

犬用ハミガキガム『オーラベット』

一箱14個入り購入でかわいい

おやつケースプレゼント中!

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オーラベット/ハミガキガム/かく動物病院/京都府京都市左京区

犬の口腔ケア

犬は人と違い虫歯にはなりにくい動物です。

だからといってハミガキなどのデンタルケアを

行わないと、すぐに歯垢が付着してきます。

歯垢はただの食べカスではなく、口の中の細菌の塊です。

しっかり歯垢を除去しないと口臭がしたり、

歯肉炎が発生したりします。

またその細菌が死滅して硬くなったものが歯石です。

歯石が付着するとさらに歯垢が付着しやすくなり、

歯石が増えていくことになります。

この状態を放置すると歯茎や頬から膿がでてきたり

痛みでご飯が食べられなくなったりします。

また歯石になってしまうと麻酔下で

お掃除が必要になります。

そのため普段からのデンタルケアは重要です。

しっかりハミガキをしてあげてください

 

歯石予防/デンタルケア

マダニ予防の重要性について

急に暖かくなり、マダニの活動が

活発になり、マダニの被害が広がっています。

madani03メリアルジャパンより

ほとんどの薬がノミと一緒にできることもあり、

予防の重要性がノミと同等と思われがちなマダニですが、

実際には重要度にはずいぶん差があると考えています。

実際京都にいるマダニには『バベシア』という

寄生虫がいることがあり、マダニに咬まれることにより

バベシアに感染すると、貧血や発熱といった症状があり、

死亡してしまうことがある怖い病気です。

また犬、猫がマダニを家に持ち帰ることにより

人がマダニに咬まれてしまうこともあります。

マダニは『SFTS重症熱性血小板減少症候群』といった

新しい病気や、その他にも『日本紅斑熱』

『ライム病』『ダニ脳炎』などの病気を媒介します。

この中には人の命に関わる病気があり、

また海外ではこれ以外にもたくさん病気があり、

国内に入ってくる可能性も指摘されています。

結構怖いマダニ被害・・・。

犬だけでなく、人にも病気のリスクがあるマダニ、

しっかりマダニ予防をしてあげてください。

 

マダニ/SFTS/日本紅斑熱/ライム病

春の健康診断パック

フィラリア投薬前には血液検査が必要です。

フィラリア検査と一緒に春の健康診断を

おすすめしています。

今年の検査は腎臓の早期診断に役立つ

『SDMA』が入っています。

通常の血液検査や尿検査よりも

早期に腎臓病をとらえることができますので、

この機会に是非チェックしましょう。

特にシニア期の猫ちゃんは腎臓病が多く、

早期に診断することにより、

腎臓の寿命を延ばすことが可能です。

 

狂犬病について

狂犬病はすべての哺乳類に感染し、

発症すると100%死亡する病気です。

感染動物に咬まれて感染します。

アジアではほとんど犬からの感染、

欧米ではコウモリから感染します。

日本では1957年以降犬での発生はありませんが、

世界では毎年5万5千人以上が狂犬病で

死亡していると言われています。

台湾では2013年に53年ぶりに

狂犬病の発生が確認され、現在日本でも

発生の危険性が高まっていると

厚生労働省でも懸念されている病気です。

狂犬病予防法では

⒈飼い主は犬を取得した日から30日以内に

飼い犬に対し生涯に1度の登録と年1回の

狂犬病予防接種が義務付けられています。

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25HO247.html

 

狂犬病

 

パピークラス開催中

今回のパピークラスのお友達を紹介。

トイプードルのこまめちゃん、

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スコティッシュテリアのきなこちゃん、

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ミックス犬のプリンちゃん、

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みんなすごく可愛くて、

仲良く遊べました。

社会化期のこの時期に病院に慣れたり、

仔犬同士遊べるのは、すごくいい経験になります。