マラセチア性皮膚炎
今回はマラセチア性皮膚炎について。
マラセチアはもともと皮膚表面に常在している
酵母様真菌です。
特に犬の外耳道や皮膚に多く見られます。
このカビが皮膚の脂質をエサに繁殖し、
痒みや発赤を示す皮膚炎をおこします。
病変は口周りや、脇、足先、股の間など、
脂の分泌の多い場所でおこり、
シーズーやチワワ、ダックスなど
比較的脂の多い犬種において
暖かくジメジメした季節によく発症します。
症状がひどくなってくると、写真のように
象のような皮膚になる苔癬化や、
脱毛、皮膚が黒くなる色素沈着が見られます。
脂の分泌の多い季節には
マラセチアの増殖を抑えるため
適切なスキンケアが必要です。
2016年10月3日 9:29 AM | カテゴリー : コラム