動脈管開存症
昨夜、西京極動物病院で、動脈管開存症の手術があり
獣医の勉強会のメンバーで見学に行ってきました。
動脈管は胎子期に母体の中で、まだ機能していない肺の代わりに、
肺動脈から大動脈へ血液を運ぶ血管です。
通常、生後1週間以内に閉じて機能しなくなりますが、
動脈管開存症PDAは、これがなんらかの異常で閉じずに残ってしまう病気です。
先天的な病気で、初期には症状もなく、健康診断やワクチン接種の時の
身体検査で聴診により雑音が聞こえることで気づくことが多いです。
確定には心臓の超音波検査や心臓カテーテル検査が必要ですが
一般的には超音波検査が用いられています。
PDAは犬の先天的な心臓病で最もよく見られます。
治療は手術により外科的にその異常な血流を
閉鎖する方法であり、早期に行うことが重要です。
昨日のワンちゃんは山田先生、人見先生が手術されました。
早く元気になってくれるといいですね。
2012年3月13日 12:34 PM | カテゴリー : コラム